Vimclipをご存知ですか?

男性ダンスユニットとしてデビュー

芸能界で華々しいデビューを飾ることを夢見ている人は多いでしょう、業種問わずして色々な分野で芸能人として活躍していきたい、そう願っている人はかなりいるはずだ。中でも代表的なものといえば歌手としての活動を志している人が大多数のはず、そのためのレッスンを受けられるアカデミーなど東京都内だけを見てもどれほどの数が存在しているか。テレビ画面の向こうでスポットライトに照らされているスターに憧れて、今日も新しい新人が舞台へと登ろうとしている、さながらシンデレラのようだ。

だがシンデレラといえど午前0時になれば魔法の時間は解けて、元ある場所へと帰らなくてはいけないのが定めです。ストーリー上、後に待っているのはハッピーエンドですが、実際の芸能界では舞台に上がれば必ずしもその後の人生が安泰、なんて言えるものではないことを今は誰もが知っているだろう。情報の行き交いが身近なものになって、知らなかった物を知れるようになったことで、色々な人たちが芸能界とはどんなものなのか、またその世界で活躍するためにどれだけ血の滲む努力を積んでも成功するとは限らない、そんな世界なのです。

こんな場所で新たに自分たちも歌手として活躍していくんだと、そうスタートを切ったはずのダンスユニットがいます。『Vimclip』という、男性メンバーだけで構築されたユニットで、その後の人生は間違いなくバラ色になるはずだと、そうメンバーは信じてやまなかったでしょう。しかしその活動はあまりに身近く、知らない人が多数いてもしょうがないと言えるかもしれません。

ではまず、そんなVimclipについて紹介がてら、経歴を見ていこう。

Vimcilpの軌跡

このユニットが誕生したのは2011年に開催されたレコチョクオーディションにて応募が募られた、約5,000人もの応募者の中から選ばれた6人のメンバーが選出されました。コンセプトとしてストリート系ヴォーカル&ダンスユニットとなっている。ヴォーカル担当が3人、MCとダンサー担当が2人、そしてDJ1人という構成でそれこそ輝かしいデビューを飾ったと言えます。どうしてか、彼らのデビューシングルに関わったスタッフの存在が、その手の音楽業界では非常に有名なやり手ばかりだったのです。

例えばメンバー全員が歯科技工士としての資格を持っている異色すぎる音楽ユニットのGreeeen、彼らのプロデュースを担当しているJINさんに加え、CHEMISTRYや清水翔太さんといった有名アーティストのプロデュースを担当している藤森和則さんを始めとした、そんな方々がVimclipのメンバーを支えていたのだ。これで売れなかったら、正直洒落にならないレベルといっても良いかもしれません。名プロデューサーたちからの支援もあって、順風満帆なスタートダッシュを切ったことで彼らの音楽人生はバラ色になる、はずだったと思います。

ユニット名について

余談だが、彼らのこのVimclipというユニット名について少し口述をしておくと、由来について実は結構色々な事情が絡んでいます。この名前は人間が生きていくために必要な五大栄養素、その頭文字を取ったものとなっているのです。こうしてみると分かりやすいかもしれません、

語呂合わせと呼びやすさを考えて、一部頭文字の後にあるiも含めてユニット名は完成されました。かなり面白い意味合いが込められているのですが、Vimclipという名称はさらVimclipの2つに分割してもそれぞれ独立した意味を持つ単語として使われているのです。

このように、Vimclipとは活力を摘んできてくれる、そんな音楽性を放っていこうとして集められたユニットだったのでしょう。周囲のスタッフからも高い期待が掛けられて、これからずっと憧れ続けていたアーティストたちと肩を並べて活動していける、きっとそう思っていたはずだ。ですが、彼らが本当の意味でヒットするためには些か業界を取り巻く状況が悪かったと言わざるをえない。

音楽業界の不況とメンバー脱退

不運にもVimclipの時代はCDセールスが全く期待できない時代となっていたため、歌手活動をする身分の人々にとっては死活問題でした。それを見越してか、Vimclipは本格的なメジャーデビュー前から今でこそ当たり前といっても良い、デジタルシングルという手法で知名度獲得を目指し、精力的な活動を続けていたのです。ですが結成してから1年後の2012年、ようやくデビューしたと思いきやDJ担当のメンバーが脱退する事態が起こってしまった。

当初の方針がいきなり崩れてしまったものの、なんとか活動を続けていたVimclipでしたが全国的な人気を獲得すること無く、一部の世代にこそ熱狂的なファンはいてもスターと呼ばれる階段に足を掛けるところまでに至っていませんでした。それでも活動しないわけにはいかず、デジタルシングルを軸として活動していくも、結成してから3年後の2014年に今度はパフォーマーの1人までも脱退することになってしまったのです。

パフォーマーの脱退についてですが、なんとパニック障害というダンサーとして致命的とも言える症状を患っていたとのこと。いつから発症したかまではともかくとしても、よくその状態でステージでパフォーマンスを披露していたと驚きのほうが先行した人も多いはず。改善目的もあって、6人いたメンバーも4人にまで減ってしまい、改めて再スタートを切ったVimclipでしたがその活動もついにピリオドを打たれることになった。

2015年にて正式解散

精力的な活動を続けていたVimclipですが、売上も伴わず、また新規ファンの獲得も難しくなっていったのは傍から見ても分かる状況でした。素人目から見ても、お世辞にも売れているとは言えないユニットだったと思っている人もいるでしょう。4年の活動でその名を知った人はおそらくさほどいないはず、ただでさえ需要が限られている中でのデビューを飾り、大物スタッフからの支援であっても全てが上手く繋がっていく訳ではありません。

2015年5月、Vimclip最後のラストライブを期にメンバーはそれぞれの道を歩き出しました。現在のところ、それぞれどのように活動しているかは各々の近況ごとによって異なるものの、引き続き芸能界で活動していくことを考えているようです。ですがVimclipのようにデビューしても決して売れるとは限りません、特にここ数年では男性メンバーだけで構成されているユニットを多く見かけます。

それはどうしてか、その理由を現在までに活動している男性ユニットに焦点を当てつつ考察していこう。

男性ダンスユニットの歴史を紐解く